今の所青ちゃんはやる気満々だからさ。 そのやる気をいつまで持続させるかだよね。
工場長になるものだか、代表になるものだかわからないけどさ、人の上に立つっていうのは非常に気分のいいことがある。
いいにしろ悪いにしろ全て自分の思い通りになるんだもの。
結果どうあれ。
なんかよくない事があればきちんと責任を取る。
良くなる部下がいれば、褒めてあげればいいこと。
社長がよく言うのはさあ、「とにかくやれ」と、「俺の言うとおりやれ。」と、 「それが駄目だったら、責任取るのは俺なんだから」それが社長の口癖。
結果怖がってちゃ何にも出来ないさ。
たださあ、俺なんかもボルト緩める時に「これはやばいな。」って判断した時は、 「社長これやばいよ。」って言うね。
すーさんはずるいんだよ。(笑)
でもそれで「行っちゃいなよ。」って言われれば、躊躇なく行けるじゃん。
でもだいたい社長は「よし俺がやってやるよ。」って言うね。
俺がやっちゃうと「俺壊しちゃったかな?」って言うのがあるじゃん。
でも社長がやってくるれるとさあ「社長、ケツ持ってくれてんだな。」って。

だから一気にもうガーンと行ってくれるわけ。
「ああ、良かった緩んで。」って。
何回に1回は折れちゃいますよね
折れちゃうよ。
駄目な時は誰がやったって折れちゃうし。
もそういう微妙な時は社長に言った方がいいよ。

「これ以上やったらやばいんじゃないですか?」って、 そういう時は声をかけてさ。

社長が見てさ、「行っちゃいなよ。」って言うから、 そういう時はもう行っちゃう。
文殊の知恵でさ。1人で考えてるより、 2人3人で考えた方が、いいアイデアが浮かぶだろ。
まあとにかく青木さんに、これからの時代背負って欲しいなっていうのが あるから、俺はおまえを採用したんで。

お前もものになると思うよ。
自分に負けなきゃ。
これから子供出来るから家庭に負けない。

じゃ1つ質問。

「家庭を取るか会社を取るか」って言ったら、 おまえどっち取る?
家庭を取るか会社を取るかですか?
必ずそういう場面出てくる。
難しいんだよこれ。
難しいなあ。
それも必ず近い将来出てくる。
特に子供が産まれたりなんかしたりしてね。
難しいですね。
2度や3度、必ずこの2~3年のうちに来るよ。

だからそれは今すぐ答え出さなくてもいいから、 どっしり構えておかないと。
でも考えれば考える程さ、どっちが優先かっていうのが わからなくなるよ。
家庭を優先しちゃえば、会社が揺らいじゃうし、 会社が揺らいじゃえば家庭も揺らいじゃうんだよ。

大会社だったらさ、青ちゃんひとりがどうなろうとさ、会社は揺るがないんだよ。

でも小さい会社っていうのはさあ、1人の力でさ、 踏ん張れる時もあれば揺らいじゃう時もあるのよ。
難しいよね。
その辺っていうのはさあ、自分で信念を持ってないと両方揺らいじゃう。
この会社を立ち上げる時なんかさあ、 社長はもう家庭なんか無視してたからね。 家に帰らないんだから。
もう何十年も葛藤してきたよ。
家に帰るのは寝に帰るだけなんだよね。
3~4時間子供の顔だけ見て、風呂入ってすぐ会社に行っちゃうとかさ。
その時代その時代でそれが通用するしないあるからさ。
ただ基本的には俺は変わらないと思うんだよ。
今からじっくり考えてた方がいいよね。
俺はやっぱりアドバイスを言ってくれる人が居なかったから、 それに直面した時は凄い迷ったよね。 もう本当に自問自答してノイローゼになるかと思った。 そんなことで、無責任かもしれないけれど 今後、俺は青木に期待はしてるんで、頑張って下さい。

同じ釜の飯食ってれば何かの縁だから。
やっぱり縁ていうのは大事にしたいじゃん。

仕事を3年やりました。
5年やりました10年やりました。
馬鹿でも覚えるんだから仕事ていうのは、毎日の事なんだから。
難しいことをを覚えなくちゃいけなくても、 それは年数でどうにでもなるんだから。
だから、その社会的常識って言うのかな、社会人としての物の考え方。
お客さんと直面して商売してるわけだから。

かといって我々は流される事も無いんだよ。
売り上げが上がらないからとかさ、お客さんがああ言った、こう言った。
お客さんに媚び売って頭下げてまで仕事をもらう。
それはする必要はないだろうと思ってる。

ただ今後だんだん人が増えちゃうとそうもいかないわけだ。
だってもうすでに3人いるんだから、 俺は、青ちゃんの生活も考えなくちゃいけないわけですよ。

で、やっぱり生活出来るだけの給料をあげなくちゃいけないし。
贅沢をさせるつもりはないけど。
そうするとやっぱりそれなりのお客さんも取らなくちゃいけないし。

時間が過ぎておまえが背負って始めてさ、 「もういいや。」ってみんなぶん投げちゃったら、 下にいる部下なりがみんな路頭に迷うわけだから。
人が増えると水道の蛇口も1回余計にひねるようになるし、 ボールペン1本にしたって余分に必要になるし。
そういう事なんだよ。

だからそれはやっぱり普段からイロイロな面で意識していかないと、 なかなか上には立てないっていうことだ。

仕事はしなくちゃいけないしさ、顔色見れば「こいつ今日なんかあったのか?」とかさ、 「こいつ今日目が泳いじゃってるからこの仕事はやめさせよう。」とかさ、あるでしょ?(笑)
そんなわけで、頑張って下さいよ。
はい。
で、青木の抱負は終わりかな?