126 SEGプロジェクト 
「バネのへたりと、レベリングのディープな世界」(続編)


「リヤサスペンション修理」15万円
リヤサブフレーム左右スプリング脱着交換
レベルコントロールエア抜き(点検後)部品代含む


販売は全て終了いたしました。
たくさんのお申し込みありがとうございます。

↑この作業に辿り着く前に済ませておかなくてはならないストーリー

まず、シャコタン(車高を低くしている)は論外。(AMGは除く)
126のノーマルや、スポーツラインなどの、メーカーでセットしてきたもので、
それ以上の味付けをしてあげれば、さらに良くなると思います。

ところが、安いスプリングを装着して、あろうことかスプリングを
切断をしてしまったなどという、いい加減な仕事をしてある車両で
「8万キロ走りました、10万キロ走りました」の場合ブッシュ類は恐らく全滅である。

先ずは「ノーマルに戻してどうなのかな」これがそもそものスタートラインだ。
そして、それを行った上で「あぁしたい、こうしたい」という希望があれば、
一味も二味も変えてあげることが、可能です。

たとえば、クタクタの中古126の例を取って説明してみましょう。
走行は約10万キロ。ブッシュ類は、経年変化でダメ。
ブッシュが経たっているにもかかわらず、安いスプリングを履いて、ただ車高を下げています。
ギアボックスもガタガタ、軽く見積もっても80万円は掛かってしまいます。
しかし、お金がないから「できない」とおっしゃいます。
(一気にやろうとするから無理なのだと思います。)

それでも、待望の126を購入すれば、お乗りになりますよね。
「直進性が悪い」「タイヤが片減る」「もっとカーブを突っ込んで走りたい」
それは、最低限、メーカーで指定しているパーツ、メーカーで指定している車高のレベル、
バネの硬さ、があって「さぁ、どうしようか」という相談ができるのです。
まずは、オリジナルにならなければ最終味付けの段階には到達できません。

では実際にはどうしたらいいのでしょう。

みなさんには、1回にかけられるご予算がありますよね。
その範囲で、今よりも状態を良くする、またそれ以上を望むのであれば
「あと、こことここが必要ですよ。」「ここを整備しましょう」「それについては
いくらかかりますよ」という相談をすることが必要不可欠です。
そして、一番重要なのが、相談時に「どのように126を乗りたいか」という
使い勝手(目的や理想)ではないでしょうか。

ただ、「ファッション性を追求したい」のであれば、乗り心地等を完全に無視して
バネを切るのもよろしいでしょう。
そのかわり、車はどこへ走っていくのかコントロール不能。
バネというのは、一番上と一番下に重要な役目を持たせています。
その大切な部分を切断するということは、バネの張りがなくなりますから、
ボヨンボヨンとブレ、役目を果たせない状態になってしまうのです。

ですから、お聞きしたいのは「見た目を選ぶのか、機能を選ぶのか」ということです。
「機能を選ぶ」のであれば、車高を落とす必要は全くないと思います。
20万キロ30万キロ走行していて、バネ自体が機能していなければ別ですが、
通常10万キロそこそこでは、メルセデスベンツのバネは経たりません。

現在、ノーマルで「今よりもグレードアップしたい」「能力を上げたい」「走行性能を上げたい」
というご相談が、私どもの考える通常の考え方ではないかと思います。

去年の暮れに、走行約5万キロで、ブッシュ類も全てがノーマル126の500SEに
ショックアブソーバーを交換するという整備を行いました。
ショックアブソーバーを4本変えただけですが、とてもバシッと決まりました。
(ブッシュやショック等の状態にもよります)

とは言っても新車で登場してから何年の月日が流れたことでしょう。
それ相応の「ガタや、やれ」があって、当然です。
しかし、間違ってはならないのが、「ガタとやれ」は違うということなのです。

ガタは「故障」、総体的にやれてきても、126というモデルはそれなりに走ります。
せっかく総体的にやれている(全体的にうまくガタがあって動いていた)のに、
1箇所だけ直すと、動いていてくれた箇所が動かなくなり、ガタがなくなってしまうので
他が「カタカタカタカタ…」動いてきてしまう。他の箇所に対する負担が多くなり、
その負担を背負った箇所は「ガタ」へと変わってしまう。

この「ガタ」をどのように、上手く整備していくかが、
今後126を維持していくのに、もっとも大きな課題となることでしょう。

そして、このガタと向き合い、クリアされたのであれば、
ぜひ、「リアサスペンション修理」を行ってください。


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