- 日々酷使され、ついにやぶれたセル
<バキュームセル>
エアコンやドアロックなどに使われているバキュームパーツ。
エアコンですと、風の出てくる方向をコントロールしています。
足もとに風を送りだすのか、それともセンタールーバーから風を送りだすのかなど、
フラップを開けたり、閉じたりするためのバキューム機構です。
セントラルロッキング(集中ドアロック)では、
ドアロックのオープン、ロックを電気を使わずにバキュームセルでおこなっています。
バキュームポンプでバキューム(負圧)を発生させてバキュームセルを作動させています。
バキュームセル内部はダイアフラムになっており、
とても丈夫な布のようなものが入っています。
片側が負圧になると片側にへこみ、大気圧になると元に戻るというしくみです。
このパーツがこわれる要因としては
内部がダイアフラムになっているのでしょっちゅう作動させることにより、
それにかかるストレスも比例します。
そうすると、エアーがダイアフラムよりもれてしまうのです。
メルセデスベンツですと、バキュームセルは6個ほど(それ以上もある)ついています。
この1つでももれていれば、負圧がかかりきれませんから、ポンプが回りっぱなしになります。
そのためにポンプの寿命を著しく低下させることになります。
「ドアロッキングが作動しない。」「吹き出し口より風が出ない」「燃料口の開閉不可」など
いろいろな症状をひきおこしてしまう重要な部品です。
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