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■LLCの目的編

ゆきみ:なぜエンジンを冷やさなきゃならないのか。「あ!!熱くなっちゃうから」って言うのは反則だよ。

女の人や、自動車のことがよくわからない人に、 なぜ、「クーラントを交換しなきゃいけないのか」ということをみなさんにお伝えしたいんです。

エンジンオイルは、やるものだって一般的に理解してるいのよ。
だけど、クーラントを交換するのって何で交換しなきゃいけないの。
クーラントってどういう役割してるのかというところまではわからない。


社長:クーラントって、単純にエンジンのシリンダーブロックにもクーラント(冷却水)が入っていくわけで、 冷却水の中には、中に含まれる水が凍ることのないように「不凍液」っていうのが入ってるわけだ。
昔でいえばエチレングリコールっていうのが入ってんだよ。
ようは凍らせることのないよう「アルコール」だよな。

で、それはなぜ必要かっていうと。

北米にしろヨーロッパにしろ、 外気温度がマイナス15度20度30度っていうのは当たり前な世界なわけだ。
そうすると、水っていうのは氷ると体積が増えるよな?
体積が増えるっていうことは膨張するわけじゃん。
そうするとエンジンのシリンダーブロックが割れちゃうんだよ。

そうすると大変なことになっちゃうから、まず内部の水を凍らせない。
ラジエーターの水を凍らせないっていうのが第一の目的。

そう、保護するための。
ウォーターポンプなんかも凍らせたらヒビ入っちゃうし、 とにかくその「凍らせたくない、膨張を防ぎたい」っていうのが第一の目的。

で、その次が今度、オーバーヒート。クーラントの水温上昇を極力抑えたい。
っていうんで、こんどは水温上昇を抑えるような添加剤が入ってるわけ。 基本的には特殊な例を除いては、オーバヒートだけを見れば 水温を抑えるのは水でもいいんだよね。

純度の高い精製水・純水であればそれで十分。
なぜ水道水が良くないかっていうと「不純物」が入ってるんだよ。

で、その不純物自身が熱を持つ。
水そのものは、たいして熱を持たない。
シンプルに考えるといろんな種類の水を入れなくちゃいけなくなる。
そうすると簡単な話で「少しでも温度を下げる」っていう添加剤を入れるわけだよ。



それがクーラント。
水でも、アルコールでもなく、ロングライフクーラント(LLC)になっていくんだ。

そしてなぜクーラントを定期的に取り換えなくちゃいけないかっていうと、 もう一つの目的は潤滑もあるんだよ。

エンジンの内部のサビを防ぐための、潤滑剤。

鉄も使っていれば鋳物も使ってるじゃんアルミも使ってる。

これはシリンダーだけではなくて、エンジン内部の話。
全ての話。
ゴムもそう、その辺の内部の壁面を保護しなくちゃいけない、 簡単にいうと錆びさせない、そういうのもクーラントには混ざってるんだよ。

それで、何で今度はクーラントを取り換えなくちゃ(交換しなくてはならない)いけないかっていうと、 ウォータポンプという機構で、ものすごい回転でクーラントを回してるために、 どうてもクーラントが泡立つんだよ。



洗濯機といっしょと考えてもらって構わないな。
クーラントで満たされて空気の入っていない状態で、 洗濯機の羽と同じものがかき回してるんだから泡立つわけないじゃん。
だけれど、泡立つといろんな弊害が起きるために、 今度は泡立たせないための添加剤もはいっている。

次回は泡立ち防止。
キャビテーションの話。