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■キャビテーション編

それでなぜクーラントを取り換えるかって言うと、 まずそもそも第一が、不凍濃度だとかそういういうのってあまり変わらないんだよ。

最初に言った「凍らせない、オーバーヒートさせない、あと潤滑性」っていうのを不凍濃度っていうんだけど、 ほとんど変化しないんだよ。1年ぐらいじゃ。
ところがキャビテーションロスからいった いわゆる「発泡剤」。
コイツが劣化してくるんだよね。



古くなってくると中で泡立つ、泡立っちゃうと空気が水に混ざるじゃん。
そして泡立ったまま泡立ったクーラントは中でぐるぐるウォーターラインを回り出しちゃう。

そうすると、どうなるかっていうと ウォーターラインを回っている間に泡立った空気が熱を持っちゃうから、 今度はクーリングラインでエンジン内部を冷却しきれなくなるんだよ。

水の容積の絶対量に対して、空気の量が混ざっちゃうから、 冷却水の量が減っちゃうわけじゃん。

そうすると、クーラントの冷却能力が一気に落ちるわけだよ。
場合によっては、空気が中で泡で弾けるからその衝撃波っていうのは物凄いんだよ。
ウォーターポンプの羽根だとか、シリンダーブロックだとかゴムホースにも、 そういう空気でできた泡の衝撃波って行くから内部の劣化が進むんだ。



それをキャビテーションって言う。
中に入っていた泡が周りの物質を攻撃するわけ。
それが一番恐いから、今度は今使っているクーラントを交換しなさいよっていう話。

2年経とうが3年経とうが、温度だとか濃度だとかって必ず計るじゃん。
変わらないからほとんど。

それとあと不純物だな。
それは、また次回の話。