※2013年におうかがいした話です。

-第1回 ギアアクション-
これは、ギアアクションの2機めね。
「ギアアクション2機め」って何ですか?
ギアが入っているんですか?
これって、普通の回転じゃないんだ。
こういう振れるような回転を強制的に作って回転しているの。
蛇行して回るってことですかね?
そうそう。
これがダブルアクション?
これがギアアクションって業界のヒトは普通言うの。
ギアアクション、う~んあまり聞き馴染みのない言葉ですね。
それで、僕はコイツらを3種類ほど使い分けているんですよ。
まず、コイツが「シングルアクション」、これは本当に普通に回るだけ。
なるほど。よくあるスタンダードな正の動きをするやつなんですね。
これが最初に紹介した「ダブルアクション」。

軸がずれているんで、こういう動きになる。
でも、これは強制的に回っていないんですね。
「ギアアクション」の方は強制的に回っています。

何かを塗り込みたいときは「ダブルアクション」を使って、 削る目的ではないんですね。
要は手で塗り込んでいくのと一緒なんで、
削り込みとかシングル目を消すときはこっちを使っています。
シングル目ってなんですか?
野外でボディーの反射を見ると、 よくギラギラって「オーロラ」のように
ボディー反射が認められますね。
一般的によく見られる現象です。
それを消すためにはシングルアクションで いくらやっても完全には消えないんですよ。

だからこの「ギアアクション」でシングルのオーロラを消すためにこっちを使ったりするんですよね。 基本的にはこの3種類を使っているんですよね。
なるほど。 それが専用工具なんですね。
坂本社長の苦手なグラインダーです。
ではまず、入庫から出庫までの流れを教えてください。
「クルマが入庫しました、洗車して。」洗車ってまず水で洗うんですよね?
そうですね。まず水で洗います。
水で洗って、シャンプーしますか?
そうですね、厳密に言うと細かいこと言っちゃえば、
まずこの車をコーティングしますとなった場合に、
僕は専用のジェット洗浄機で、 ガーっと大きな泥汚れを落とせるものは落として、
次に、ホースを使用して細かい汚れをなるべく取っていくんですよね。

ホイールを洗ったり、ドアを開けた時の溝など、
こういう部分を洗ったりしていくのに結局4時間以上かかっちゃうんですよ。
新車だともっと早いですよね。
特に、入庫が初めての中古車だと、洗車だけで大仕事。
次に磨く工程に行った時に、集中したいから洗車はどうしても丁寧になっちゃいますね
そこで集中できるかできないか決まるんですね。
あとで落としてもいいんだけど、 あとで触るってことは周りを傷つけることになっちゃうので
出来るだけ最初の段階でキレイに落としておきたいですね。

最終的にシャンプーで洗ってあげて、次に粘土。
ざらざらしているのを落とすためなんですけど、知っていますか?「トラップ粘土」。

≪次回へ続く≫

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2013.11.14更新